2013/06/20

二号別邸





二号別邸であなたは
不要品の山に囲われて
暮らしている。

二号別邸のあなたは
裏庭でうらなりの野菜を育てて
暮らしている。

二号別邸にあなたは
大した愛着も感じず
暮らしている。

二号別邸をあなたは
いつか見捨てるだろうと思いながら
暮らしている。

二号別邸へあなたは
それでもいつも
帰ってきてしまう。


※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。