2013/09/25

私と反省部屋





何をした罰なのか
記憶が定かではないのだが
子供の時分は
反省部屋と呼ばれていた
離れの中の暗い部屋に
よく閉込められていた。

何も無い中に一組だけ置かれた
机と椅子について
陽が明けて暮れて明けて暮れて
どのくらい時間が経ったのか
分からなくなるまで
ぼんやりと過ごした。

大人になって
この家に誰もいなくなってからも
引きこもりの習慣はなくならず
ただ建物の老築化が激しく
床の状態が不安になってからは
ぼんやりと過ごす時間はなくなり
上ってくるたびに部屋の改装をした。

どこからか入りこんだ
招き猫が作り付けた棚の上に
居座るようになって
何かと話しかけてくるので
一人でぼんやり過ごすことも
無心に作業をすることも
このごろは出来なくなている。

※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。

2013/09/10

station for nothing



何を突詰めているのか自分でもよく判らない。
創作は孤独な作業だ。

下書き3枚目がいまいちピンとこないので
最初の案に戻してみようか。

2013/09/01

ゆふべの事



ゆふべが追ってくる

ゆふべを背に走る、走り続ける

ゆふべは昨日の境界線

ゆふべの向こうに暗い、暗い時間が見える

ゆふべの呑込んだ過去が見える

ゆふべが迫ってくる

ゆふべを背に走り続ける



※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。